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2012年10月

2012年10月23日 (火)

歯科医に聞く。電動歯ブラシのメリットは?

いまや数百円で売っている電動歯ブラシ。普通の手磨き用よりメリットは多いのでしょうか。デメリットは? 値段が高い方がいい?

■磨き方を指導するタイプまで登場

電動歯ブラシのタイプについて江上先生はこう説明します。
「いまや、把握できないほど多くの種類が発売されていますが、現在、次の3種類があります。これから購入を考えている人は、まずは大きくそれを理解しておくと選びやすいでしょう」

1. 振動歯ブラシ
ブラシの往復運動(振動)が毎分2,000~7,000回(製品による)で、毛先の振動で歯の汚れを除去します。

メリット:手用歯ブラシとは違い、手を左右に細かく動かして磨く必要がない、短時間で歯磨きができる、歯の表面がつるつるになるなどです。

デメリット:使い慣れない場合、振動が持ち手の部分や頭に伝わって頭痛がしたり気分が悪くなることがある、歯茎に押し付け過ぎて傷めることがある、振動の音がうるさいなどです。

市販の数百円のものは、ブラシが振動する回数が少ない、ブラシの性能がよくない、ブラシが取り換えられない使い捨てタイプであることが多いようです。

2. 音波歯ブラシ
1秒間に振動する回数の単位をヘルツ(Hz)と呼び、音波とは、人の耳に聞こえる16~20,000Hzの領域の振動のこと。つまり、音波歯ブラシとはこの領域内で振動するタイプで、実際には毎分30,000~50,000回振動するものが発売されています。

メリット:振動歯ブラシ同様に自分で振動させる必要はありませんが、さらに歯垢(しこう。プラークのことで、むし歯の原因になる菌)を除く能力が高く、ブラシが歯に接触しない部分の歯垢も除去するなど。

デメリット:振動歯ブラシ同様のことに加え、振動が強いために、歯へのあて方など慣れるまでさらに時間がかかります。振動歯ブラシより値段が高くなります。

3. 超音波歯ブラシ
超音波とは、人間の耳では聞き取れない20,000Hz以上の振動のことで、超音波歯ブラシとは、毎分100万~150万回の振動があるタイプを言います。

メリット:ブラシが接触しない部分の歯垢を取り除く力が音波歯ブラシより高く、歯垢が付きにくく落ちやすくなります。細菌を破壊すると言われ、歯周病の予防、口内炎の改善などにも効果があるとされています。振動がないため、歯茎を傷つけることはなく、頭痛がしたり音がうるさいということはありません。

デメリット:歯の表面をこすりたいときは自分の手で振動させる必要があります。値段が高くなります。

次に江上先生は、最近の電動歯ブラシの潮流についてこう説明します。
「いろいろな機能が増えてきました。ビギナーのための機能や、押しあて過ぎ防止機能、磨き時間を伝えるタイマー、歯ぐきのマッサージ機能から、磨く場所の偏り過ぎなどを知らせるナビ機能までついて、歯磨きの質向上をうたうタイプもあります。

これらは面倒がりやさんには便利そうですが、子どもには向きません。やはり、手用の歯ブラシで歯磨きの基本を知っておくべきでしょう」

また、電動歯ブラシを買う、使う際の注意点について、
「数年間は使うものですから、手に持った感触を試し、『重くない』、『ブラシや柄の振れ幅が大きすぎない』、『振動音がうるさくない』、『ブラシの先の大きさが適度で毛先が柔らかい』という点を確認してください。替えブラシの料金やどこでも買えるかをチェックしておきましょう。

磨き方のポイントは、『力を入れ過ぎないこと』。これにつきます。また、歯並びによっては、歯間ブラシを併用して歯垢を取り除くという作業が必要です。『三大不潔域』と呼ぶ、奥歯のみぞ、歯と歯の間、露出した歯の根の部分に特に注意して磨いてください。
電動歯ブラシを持参して、かかりつけの歯科医院で歯磨き指導を受けることもお勧めします」
歯ブラシが歯磨き法を指導してくれるとは、ずぼらタイプにはかなり便利そうです。マイ電動歯ブラシを見つける参考にしてください。